アーティスト高橋理子さんが機能性溢れる手ぬぐいを「自由に使える布」としてデザインした商品です。
江戸時代より庶民に愛され、生活必需品としてさまざまな用途に使用されてきた手ぬぐいですが、過去の古いものというイメージを持っている人や、暮らしの中で使い道を発見できないという人も少なくないようです。
手ぬぐいをよく観察してみると、必要最低限の幅に織られた生地を、横方向に切っただけで存在しているということに気が付きます。単なる切りっ放しの布です。そう思うと、急に世界が広がり、無限の使い道を探求できる気分になります。何かを作る材料にしても良し。頭に巻いたり、お弁当を包んでも良し。使い道の数は、使う人次第です。
現代には機能的なものが溢れ、使い道がひとつに限定されたものが少なくありません。そのような状況下で、商品名から「もの」の機能を計るようになり、それ以上の使い道を考えなくなってしまいました。「手ぬぐい」も百年以上も昔から受け継がれてきた呼び名ですが、それによって「暮らしの中で自由に使える布」ということに気づいてもらえず、「手を拭くだけのもの」としての存在になってしまっているようです。
まったく「手ぬぐい」を知らない海外の人や子供たちのように、まっさらな気持ちで先入観なく「手ぬぐい」に向き合ってもらいたいと、この布のサイズである「100×35」を商品名としています。手ぬぐいを「自由に使える布」としてとらえてもらうための実験的な試みをした商品です。
- Size
- 約h100×w35(cm)
- Function
- 手ぬぐい
- Origin
- 日本(大阪府堺市)
- Designer
- 高橋 理子
- Brand
- HIROCOLEDGE
- Materials
- 綿100%